
第50期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第3局で使われる駒
将棋の藤井聡太棋王=七冠=(22)に増田康宏八段(27)が挑む第50期棋王戦コナミグループ杯5番勝負(新潟日報社など主催、協賛社・大塚製薬)第3局が3月2日、新潟市中央区の新潟グランドホテルで指される。新潟対局で使われる将棋の駒は、新潟県三条市に住む駒師の大竹日出男さん(81)=二代目竹風=が手がけた「盛り上げ」という最高級のもの。職人が丹精込めて仕上げた駒を操り、藤井聡太棋王(22)と増田康宏八段(27)が持てる力をぶつけ合う。
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大竹さんの駒は、棋王戦をはじめタイトル戦で使われることが多く、プロの熱戦を支えている。
大竹さんは、初代竹風の父・治五郎(はるごろう)さんの跡を継ぎ、21歳の時に駒作りの道に入った。
将棋の駒には、彫刻刀で文字の形を掘り、漆を入れる簡素な「掘り」、彫った文字の部分が平らになるよう漆を埋める「掘り埋め」、そして「掘り埋め」の文字を漆でなぞって膨らみを出す「盛り上げ」といった種類がある。
基本的に「掘り」よりも「掘り埋め」、「掘り埋め」よりも「盛り上げ」の方が価格が高い。「盛り上げ」は1組...
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