拉致問題の早期解決を訴えるチラシの配布に向け、授業を受ける北鯖石小学校の児童=柏崎市中田
拉致問題の早期解決を訴えるチラシの配布に向け、授業を受ける北鯖石小学校の児童=柏崎市中田
拉致問題の早期解決を訴える手紙を書く北鯖石小学校の児童=柏崎市中田

 新潟県柏崎市中田の北鯖石小学校の6年生20人が、政府の拉致問題1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。担当者に「拉致問題の1日も早い解決」を求める手紙や、市民に問題に関心を持ってもらうことを呼びかけるポスターの制作を進めている。手紙は3月上旬までに送る予定で、児童は「動きが止まっている拉致問題の解決につながってほしい」としている。

 北鯖石小の児童は、柏崎市内の小中学校で行う人権同和教育などの一環で、新潟市で拉致された横田めぐみさん1977年11月15日、新潟市立寄居中学1年の時の下校中に失踪。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めた。北朝鮮はめぐみさんは「死亡」したとして04年に「遺骨」を出したが、DNA鑑定で別人のものと判明。北朝鮮の説明などに不自然な点が多く、日本政府は生存を前提に再調査を求めているが、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としている。=失踪当時(13)=を題材にしたアニメ「めぐみ」を視聴。11月下旬に拉致被害者の蓮池薫さん(67)=柏崎市=に、北朝鮮が日本人を拉致した理由や現地での生活について話を聞くなどし、拉致は当たり前の日常を奪う...

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