南埠頭再編事業について、汚濁防止策や工期などを説明する県職員ら=佐渡市両津湊
南埠頭再編事業について、汚濁防止策や工期などを説明する県職員ら=佐渡市両津湊

 新潟県佐渡市の両津港の一部を埋め立てる南埠頭再編事業の初期工事について、国や県が漁業者を対象に説明会を行った。工事が潮流などに悪影響を与えることを懸念し、県に要望書を提出した加茂湖漁業協同組合からは「(要望への)納得できる回答が得られていない」などの声が上がった。

 事業は老朽化した岸壁の改良や耐震化、災害時の荷さばき用地の確保などが狙い。県は埠頭用地として約0・6ヘクタールの埋め立てを見込み、6月には初期工事を本格的に始めたい考えだ。

 埋め立てによる加茂湖への海水流入の減少や水質悪化を懸念する漁協は、2023年3月に県に対策を求める要望書を提出。新たな水路の開設、水質や潮流の調査のほか、カキ...

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