
全国推奨観光土産品審査会で入賞した「笹餅クリーム入り」
各地の優れた観光土産品を選定する2024年度の「全国推奨観光土産品審査会」で、新潟市江南区の二つの商品が入賞を果たした。江口のにいがた匠(たくみ)の杜(もり)が製造する菓子「笹餅クリーム入り」が日本商工会議所会頭賞を受賞。所島2の縄文ギャラリー「JOMON」の土鍋「縄文 火焰型DONABE」が、特別審査優秀賞に輝いた。関係者は「県民や観光客に広く知ってほしい」と喜んでいる。
審査会は日本商工会議所と全国観光土産品連盟が毎年開催しており65回目。「菓子」「民工芸」など4部門に全国の556品の応募があり、大臣賞など延べ59品を選んだ。受賞品はロゴが使用でき、広報の支援が受けられる。
「笹餅クリーム入り」は、県産の笹パウダーを練り込んだ求肥生地に、つぶあんとクリームを包み込み、笹団子の風味が楽しめる。1個ずつ個包装され、賞味期限は60日間。新潟県の土産として人気の笹団子をもとに、より長く食べられる商品として、1年ほどかけて開発し、18年から販売している。
にいがた匠の杜代表取締役専務の枝並宜男(のりお)さん(61)は「郷土色が豊かな点などを評価いただき、受賞は励みになる。新潟県の土産としてさらに伸びてほしい」と期待した。にいがた匠の杜は4月1日に社名が「菓匠たくみや」に変更となる。
「DONABE」は縄文時代の火焰型土器を突起や文様など細部まで忠実に再現した焼き物で、縦横17センチ、重さ約800グラム。上下に2分割し、上部に具材、下部に固形燃料を入れて調理に使える。

十日町市の笹山遺跡出土の火焰型土器などは新潟県唯一の国宝に指定されている。土鍋は、火焰型土器をはじめ、新潟県の縄文文化の魅力を広く知ってほしいと、...
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