
濱谷浩の生誕110年記念の展覧会を前に、作品について語る片野恵介さん=上越市本城町
新潟県上越市ゆかりの写真家、濱谷浩(1915〜99年)の生誕110年を記念した展覧会が3月22日、上越市本城町の小林古径記念美術館で始まった。桑取谷にある西横山集落の小正月行事や高田地区の瞽女(ごぜ)など106点が並ぶ。
濱谷は東京出身。1939年に高田連隊スキー部隊の撮影で旧高田市を初めて訪れ、豪雪に衝撃を受けた。上越をはじめとする日本海側の暮らしに焦点を当てたドキュメンタリー作品が世界的な評価を得て、写真家としてのスタイルを確立した。
展覧会では濱谷の原点といえる雪国の作品から、報道写真、氷河やエベレストなど世界各地の自然へと撮影対象を変遷させた写真家としての人生を紹介する。
濱谷の写真...
残り199文字(全文:499文字)