小川未明文学賞の大賞に選ばれた黒田季菜子さん(左)と優秀賞の岩田早苗さん=29日、上越市西城町3
小川未明文学賞の大賞に選ばれた黒田季菜子さん(左)と優秀賞の岩田早苗さん=29日、上越市西城町3

 上越市出身で童話作家の小川未明にちなんだ児童文学コンクール「第33回小川未明文学賞」の贈呈式が29日、同市のデュオ・セレッソで行われた。大賞の黒田季菜子さん(46)=大阪府=と、優秀賞の岩田早苗さん(60)=東京都=に賞状が贈られた。

 1991年に創設された文学賞は市などが主催。今回は長編と短編計639編が寄せられた。

 黒田さんの作品「ほーちゃんと、旅に出る」は発達障害の兄がいる小学5年の女の子が、兄への理解を深める物語。岩田さんの「まねき猫よろず相談所」は、まねき猫が別のまねき猫の相談に乗るうちに成長する姿を描いた。

 表彰式であいさつした黒田さんは、自身も障害のある子どもを育てているとし「...

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