
新潟県警本部
警察署で使われる末尾「0110」の電話番号を表示させ、警察官をかたって現金をだまし取る特殊詐欺事件や予兆電話が新潟県内で相次いでいる。今年に入ってから既に約200件の電話を認知した。全国的に広がっている手口で、県警が注意を呼びかけている。
県警安全安心推進室によると、1〜3月に県内で確認したこうした電話は計164件に上る。月別では1月が13件、2月が74件、3月が77件と増加傾向にある。4月は5日までに33件を確認しており、今後も増える可能性がある。
被害も発生している。県警特殊詐欺特別捜査室によると、警察官をかたった特殊詐欺事件の1〜3月の被害認知件数は計19件で、計約1億5千万円がだまし取られた。このうち末尾「0110」の電話番号を使ったケースは7件あった。
今月2日には、新潟市西区の40代男性が現金175万円の被害に遭った。スマートフォンに大阪府警などを名乗る男女から電話があり「資金洗浄の容疑者として逮捕状が出ている」「大阪府警に行くか、調査用の口座に振り込むか」と指定口座に現金を振り込むよう求められ、応じたという。
実在する警察署の番号が使われるケースもある。捜査関係者によると、番号を偽装して成りすますことができるソフトウエアが使用されている可能性がある。
県警安全安心推進室は「不審な末尾『0110』の電話にはかけ直さずに、...
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