
苗木を植える横田めぐみさんの同級生たち。目立つようにと、葉の赤い「紅葉関山桜」を植えた=10日、新潟市中央区
北朝鮮に拉致された横田めぐみさん1977年11月15日、新潟市立寄居中学1年の時の下校中に失踪。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めた。北朝鮮はめぐみさんは「死亡」したとして04年に「遺骨」を出したが、DNA鑑定で別人のものと判明。北朝鮮の説明などに不自然な点が多く、日本政府は生存を前提に再調査を求めているが、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としている。=失踪当時(13)=の同級生たちが10日、母校の寄居中学校(新潟市中央区)に桜の苗木を寄贈した。朽ちてきた桜もある前庭に植え、一刻も早い再会を願った。報告を受けためぐみさんの母早紀江さん(89)は「みんなで咲き誇る桜が見られるよう、何としても(めぐみさんを)取り返してほしい」と思いを重ねた。
- 公開捜査で知られる桜…横田めぐみさんの母校・寄居中(新潟市中央区)に新たな桜寄贈へ「家族一緒の象徴に」
- 【なぜ拉致?イラスト解説】日本人を狙った目的は?北朝鮮はどんな国?工作員とは…知る、分かる「拉致問題」
めぐみさんは1977年4月に寄居中に入学した。入学式当日は風疹で欠席したが、後日、寄居中の桜の前で、父滋さん=2020年に87歳で死去=が撮影する記念写真に納まった。拉致されたのはこの約7カ月後。当時の写真は警察の公開捜査で使われた。
同級生によると、当時あった桜は今も残...
残り378文字(全文:678文字)