半世紀の歴史に区切りを迎えた西堀ローサ=3月31日、新潟市中央区
半世紀の歴史に区切りを迎えた西堀ローサ=3月31日、新潟市中央区

 3月で地下商店街としての営業を終了し、新潟市が本年度中の市有化方針を示している中央区古町地区の「西堀ローサ」について、中原八一市長は17日の定例記者会見で、早ければ市議会6月定例会に市有化の関連議案を提出する準備を進めていると明らかにした。

 ローサは市の第三セクター新潟地下開発が運営。構造的な赤字体質が続き、篠田昭前市長時代の2006年には市から9億円を借りたが、期限の今年10月までに返済できないとして社の解散を決めた。市は物納などローサの具体的な取得方法を検討しており、6月定例会で何らかの方向性を示す方針。

 一方、市は貸し付けた9億円や遅延損害金について、債権放棄となる可能性が高いとの見通しを示している。中原市長は会見で、...

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