
新潟浄化センターの下水汚泥から作った肥料「越肥の輪にいがた」
県は新潟浄化センター(新潟市東区)の下水汚泥から作った肥料の利活用に取り組んでいる。国が設けた新規格の肥料に登録されたことで混合肥料の原料に使えるようになった。県は販売も視野に入れており、29日に新潟市で開かれるイベントなどで無料配布し利用拡大につなげたい考えだ。
日本は、化学肥料の主な原料となる尿素やリン酸などを輸入に依存しており、輸入先も偏りがある。穀物需要や原油価格の高騰、規制強化など国際情勢の影響を受けやすい。下水汚泥には肥料の3要素となるリン酸や窒素が含まれており、農林水産省は国内資源として下水道汚泥の活用を進めている。
従来規格の汚泥肥料は成分にばらつきが大きく、他の肥料との混合が認められていなかった。2023年に設けられた新規格では、品質管理を徹底することで肥料の成分を保証でき、...
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