
長期企画「碧(あお)のシグナル」の第5シリーズ「気候変動に挑む」は、海や大気の変化を探る研究者らに迫ります。(5回続きの4)
日本海を望む石川県珠洲市にある、金沢大学の能登大気観測スーパーサイト珠洲測定局。能登半島の先端に位置する3階建ての施設の屋上に、高さ1・5メートルほどの銀色の装置が並ぶ。
これらの装置は波しぶきなどから生まれ、大気中に漂う微粒子「エアロゾル」を採取するもの。お風呂5杯分に相当する毎分1000リットルの空気をポンプで吸い込み、フィルターで粒子を集める。30日、施設を訪れた広島大大学院統合生命科学研究科准教授の岩本洋子さん(44)は「今後、この装置を活用して研究する。良い...
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