J1アルビレックス新潟は第14節第1日の3日、デンカビッグスワンでFC東京と対戦し、2-3で敗れた。3試合ぶりの黒星で、今季初のホーム勝利、リーグ戦連勝を逃した。通算成績は2勝6分け6敗で、勝ち点は12のまま。順位はJ2降格圏の18位に落ちた。
新潟は今季最多タイの3失点で、FC東京に追い付けなかった。
前半8分、クリアミスからFWマルセロヒアンに決められ、先制点を許した。新潟はDF稲村隼翔の縦パスで好機をつくったが、得点には至らず。
後半7分、FC東京にゴール前でパスを回されて崩され、2失点目。21分、途中出場のMF笠井佳祐がこぼれ球を押し込んで1点を返したが、37分にカウンターから再びマルセロヒアンに決められた。後半追加タイムに途中出場のMFダニーロ・ゴメスのゴールで1点差に詰めたが、間に合わなかった。
J1は他に7試合を行い、首位鹿島は1-0で町田を下し、4連勝で勝ち点28に伸ばした。浦和は2-0で東京Vを退け、5連勝で同25とし、2位に浮上した。
広島は福岡に2-1で競り勝ち、5試合ぶりの白星を挙げた。勝ち点20。京都はC大阪に2-3で逆転負けし、今季初の2連敗。神戸は2-0で岡山に勝ち、4連勝とした。
G大阪は4-0で湘南に快勝した。名古屋は清水を3-0で破った。
新潟の次戦となる第16節は11日午後2時5分から、デンカビッグスワンで浦和と対戦する。
◆後半の選手交代で活性化!ただ3失点が重く
0-2で迎えた後半13分、途中出場のMFダニーロ・ゴメスとMF笠井佳祐がピッチに入ると、攻撃はにわかに活性化した。
「2点差ならまだ逆転できる」。笠井は後半21分、こぼれ球に反応し、左足シュート。大卒ルーキーにとって、これがうれしいJ1初得点となった。
右サイドハーフに入ったダニーロが起点となり、勢いは続く。29分にはダニーロのクロスに笠井が頭で合わせたが惜しくも枠外。「毎試合自分にいいクロスを上げてくれている中で、本当に申し訳ない」と漏らす。
結局3失点目が重くのしかかり、反撃も及ばず敗戦。スタジアムには今季最多の3万272人が来場したが、またも今季ホーム初勝利を届けられなかった。サポーターは7カ月以上もホームで白星を見ていない。
シーズン序盤と異なり、途中出場の選手が活躍するようになってきた新潟。それでも笠井は「活性化させるだけでは、チームの勝利につながらない」と悔しさを隠さなかった。
(運動部・片野透)
◎MFダニーロ・ゴメス(加入3年目でJ1初得点)...