▼5月5日~5月11日の感染症情報

県は15日、両頬などに赤い発疹が出る伝染性紅斑(リンゴ病)が流行しているとして、全県に警報を発令した。発令は2019年5月以来。県は手洗い、せきエチケットといった基本的な感染対策を呼びかけている。
リンゴ病は「ヒトパルボウイルスB19」が原因。患者のせきやくしゃみなどのしぶきに触れることで感染する。子どもを中心に流行するが、妊婦が初めて感染した場合、胎児の異常や流産につながる恐れもある。
県内では5月5〜11日の定点医療機関当たりの報告数が2・20人となり、国の警報基準(2人)を超えた。保健所管内別では糸魚川(25・00人)、十日町(3・00人)、村上(同)、上越(2・50人)で警報基準を上回り、新発田、長岡、佐渡で警報基準と同数となっている。
県感染症対策・薬務課によると、リンゴ病にはアルコール消毒が効きにくいという。「こまめに手を洗い、手を拭くときは他の人とタオルを共用しないでほしい」と注意喚起している。
また県は、激しいせきが長く続く「百日ぜき」について、5月5〜11日の届け出が98件(速報値)だったと発表した。前週より60件減少したが、同課は「流行のピークを越えたかはまだ判断できない」として、基本的な感染対策の継続を求めている。