棚田みらい応援団が住民と行った田植え=11日、佐渡市
棚田みらい応援団が住民と行った田植え=11日、佐渡市

 県は2025年度を「にいがた棚田みらい元年」と位置づけ、棚田地域の交流人口拡大を目指す新たな取り組みを始めるほか、既存の活動も強化する。一般的に棚田は傾斜20分の1以上の土地に階段状にある水田で、中山間地域は高齢化や人口減少が深刻化し、集落の維持が難しくなっている。県は産官学の連携による活性化策や、草刈りなどの肉体労働で直接支援するメンバーを募り、棚田の保全を一層進めていく。(報道部・渡辺隼人)

 県によると新潟県の棚田の面積は約1万5千ヘクタール(19年時点)と全国で最も広く、農林水産省が認定する「つなぐ棚田遺産」は36地区と全国最多だ。

 県は09年度から...

残り1005文字(全文:1287文字)