
「親子の思いを伝え続けたい」と語る小林憲明さん=新潟市秋葉区の市新津美術館市民ギャラリー
新潟市秋葉区出身で、東日本大震災で被災した親子などを描き続けている画家小林憲明さん(51)=愛知県田原市在住=の絵画展「ダキシメルオモイ新潟展」が20日、秋葉区の市新津美術館で始まった。「絵で力添えをしたい」と被災者を中心に対話を重ね、家族が抱き締め合う姿を絵に残している。小林さんは「日常を失った人からのメッセージを受け取ってほしい」と語る。
「ダキシメルオモイ」展の故郷での開催は11年ぶり。「日本人に響く」という麻布を使い、油絵の具で描いた約60点を展示する。
作品は全て、親子らが抱き合う構図。元々、小林さん自身の家族を描いた時に用いた構図だったが、2011年の東日本大震災発生以降は、被災...
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