ナラのほだ木を使い、シイタケの植菌を体験する県の講座参加者ら=佐渡市達者
ナラのほだ木を使い、シイタケの植菌を体験する県の講座参加者ら=佐渡市達者

 佐渡特産の乾(ほし)シイタケの栽培に必要なほだ木が不足している。原木を切り出す人材不足が主な要因で、JA佐渡によると、6、7年前から顕著になり、県佐渡地域振興局にも相談が寄せられている。高齢化などにより島内の生産者は激減しているが、ほだ木不足も拍車を掛けているとみられる。振興局は「ほだ木を準備する晩秋までに何らかの対策をしたい」としている。(佐渡総局長・石塚恵子)

 ほだ木はキノコの原木栽培のため菌を植え付ける90センチ程度に切った木で、シイタケ栽培に使われるコナラやミズナラは島内に広く分布している。

 県佐渡地域振興局によると、県内他産地では栃木や群馬、福島などの原木産地から調達するのが一般的だが、佐渡はこれまで島内で調達できていた。自身が...

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