
新潟市の市議会全員協議会で9億円の債権放棄について説明する中原八一市長=30日
新潟市の中原八一市長は30日に開かれた市議会全員協議会で、中央区の地下商店街「西堀ローサ」を運営していた市の第三セクター新潟地下開発(新潟市中央区)に貸し付けた9億円の債権を放棄すると表明した。市議会6月定例会に議案を提出する。
西堀ローサを巡っては、市が2006年、経営不振の運営会社に9億円を貸し付けた。だが経営は改善されず、運営会社は23年11月に解散方針を決めた。ことし5月9日には、運営会社の代表取締役2人が中原市長と面会し、債権放棄を依頼したほか、西堀ローサの保有部分や所有ビルなどの資産を無償譲渡する意向を伝えていた。
中原市長は全員協議会で、運営会社が西堀ローサを売却することは公共...
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