
炎を上げる北越メタルの電気炉。熱波とごう音に圧倒される=長岡市蔵王3
年の瀬を迎え、企業も慌ただしさを増す。建設に欠かせない資材を製造する企業、快適な生活を支える工場、昼夜を問わず荷物を発送する物流拠点…。長岡市内のさまざまな業種で、普段は立ち入ることができない「現場」を見学させてもらった。(5回続きの1)
鉄スクラップの入った直径5メートル、深さ3メートルほどの電気炉の中に、高電圧がかかった棒状の電極が入ると、耳をつんざくような音が響き、上部から炎が噴き上がる。火柱は高さ10メートル近くに及ぶ。思わず目を閉じてしまうほどのまぶしさだ。
電気炉は、鉄鋼製品製造を手がける長岡市蔵王3の北越メタルの長岡工場にある。バリバリ、バチバチ…バン! 閃光(せんこう)が走る工場内は、床も小刻みに揺れる。
炉内の温度は...
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