サッカーの第105回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は11日、デンカビッグスワンなどで2回戦26試合が行われた。J1アルビレックス新潟は延長戦の末、1-0で広島県代表の福山シティFCに勝利した。
新潟は交代選手が入り、攻撃が活性化。延長後半にようやく決勝点を挙げた。序盤は前線の動きが乏しく、敵陣深くまで迫れなかった。後半に入り、MF高木善朗、奥村仁のドリブルで好機につなげた。33分、MF長谷川元希のFKから波状攻撃を見せたが、相手に阻まれた。
互いに無得点のまま、延長戦に突入。前半から押し込む時間が続いた。後半3分、DF堀米悠斗の左からのクロスに、途中交代のMF笠井佳祐が頭で合わせて先制。そのまま逃げ切った。
他会場では、今大会初戦となったJ1勢で、横浜Mが日本フットボールリーグ(JFL)のラインメール青森(青森)に0-2で敗れた。柏は延長の末、アマチュアシードの東洋大に0-2で競り負けた。
他のJ1勢で、岡山はJ3北九州(福岡)に0-2で屈した。前回優勝の神戸はJ3高知(高知)に4-1で快勝。川崎はJ3福島(福島)に4-3、町田は京産大(京都)に2-1で逆転勝ちした。J2長崎は筑波大(茨城)を2-1で退けた。2回戦の残り4試合は18日に行われる。
3回戦は7月16日で、新潟は東洋大と戦う。会場、開始時間は未定。新潟の次戦はリーグ戦第20節で、6月15日午後2時から、デンカビッグスワンで横浜Mと対戦する。
◆ルーキーの笠井佳祐「自分のゴールで勝たせたかった」
ルーキーの一撃で、辛くも勝利を手にした。
0-0で迎えた延長後半3分、DF堀米悠斗のクロスを途中出場のMF笠井佳祐が頭で角度を変え、決め切った。「自分のゴールで勝たせたい気持ちが強かった」

勝つには勝ったが、...
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