国内外からの来場者でにぎわう大阪・関西万博を商機につなげようと、新潟県の金属製品メーカーが大阪市内に相次いで直営店を出店している。増加するインバウンド(訪日客)需要の取り込みを狙い、包丁やタンブラーなどの「質の良さ」を対面でアピール。ブランドの認知向上と販路の拡大を図る。(報道部・田中信太朗)

 調理器具の専門店が並ぶ大阪市中央区、難波千日前の「千日前道具屋筋商店街」。包丁メーカー藤次郎(燕市)の関西初となる直営店「藤次郎ナイフギャラリー大阪店」が昨年3月オープンした。

訪日客らでにぎわう「藤次郎ナイフギャラリー大阪店」=大阪市中央区

 万博会場からシャトルバスを使って30分余り。店内の壁面には包丁がずらりと並ぶ。5月上旬には、訪日客らでにぎわっていた。米ニューヨーク州から...

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