大阪・関西万博の会場へ運ばれる排雪場に残る雪=南魚沼市清水
大阪・関西万博の会場へ運ばれる排雪場に残る雪=南魚沼市清水

 雪国の知恵を世界にアピールしようと、南魚沼市は開催中の大阪・関西万博に「雪」を出展する。市は雪を使った産業促進に力を入れており、雪を運び込んで雪室を設けたり、雪冷熱を活用した冷房システムを紹介したりする。地球温暖化が進む中、夏の万博会場に雪を持ち込み、雪を活用した新たなエネルギーを世界へ伝えたい考えだ。

 南魚沼市南東部の標高600メートルほどの山あいにある清水の排雪場には、市内から集められた雪が、いまだに約5メートルあり、10トン以上を運ぶ予定だ。

 南魚沼市では、酒蔵やコメの卸売業者などが雪室を活用。気温5度前後と、ほぼ一定の天然の冷蔵庫内で熟成させることで、付加価値を高めた商品を販売してい...

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