
中干し前に田んぼの水はけを確認する吉崎良咲さん(左)=5月下旬、新潟市西蒲区熊谷
環境に配慮した稲作の推進を目指す「新潟市みどりの農業推進プロジェクト」に参加する市内の農業法人が、水田の中干し期間延長に取り組んでいる。国の「J-クレジット」制度を活用し、田んぼから排出される温室効果ガスを削減する狙い。創出したクレジットは今後、温暖化対策に積極的な市内に本社や支店がある企業に販売する予定で、農業者の収入増にもつなげたい考えだ。
J-クレジットは、温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証する制度。クレジットを企業などへ販売することで生産者は売却益を得られ、購入した企業は農業者の活動を支援し、環境への配慮をPRできるメリットがある。
新潟市では昨年3月、市...
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