
日韓関係の今後の在り方などについて語る小針進・静岡県立大教授=20日、新潟市中央区
日韓関係の構造変化をテーマに、静岡県立大の小針進教授が20日、新潟市中央区で講演した。22日で日韓国交正常化から60年となることに触れ、「両国のためだけの交流から、国際社会のための協力へと環境を整えるべきだ」と関係深化の重要性を説いた。
講演は新潟県日韓親善協会(片桐奈保美会長)の定期総会に合わせて行われ、約100人が参加した。
小針教授は日韓関係について、これまで経済的に優位に立っていた日本に対し、1人当たりの名目国内総生産(GDP)で韓国が上回るなど、国力の均衡化が進んだと分析。「貿易上も国際関係上も、韓国における日本の重要性が減退してきた」とした。
さらに、戦時中の歴史問題が噴出するた...
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