野球を通した地方創生への熱い思いを語る村山哲二さん=柏崎市駅前2
野球を通した地方創生への熱い思いを語る村山哲二さん=柏崎市駅前2

 プロ野球の独立リーグ草創期の2006年、村山哲二さん(60)=柏崎高校出身=は地方創生を目指した新しい形の独立リーグ「北信越ベースボール・チャレンジリーグ」(現ルートインBCリーグ)を立ち上げ、07年にリーグ戦をスタートさせた。以来、試合運営のみならず、地域の子どもたちに向けた野球教室など、野球を通した地域おこしに心血を注いできた。「野球で地域を元気に」。強い思いの原点は、柏崎市で過ごした時間にあるという。(柏崎総局・中内風花)

 新潟市で生まれ、小学1年生の時に当時の高柳町に移り、高校卒業までを過ごした。小中高は野球漬けの毎日。柏崎高校では野球部の主将を務めた。「この町が野球を大好きにしてくれた。今の仕事のベースは、全部柏崎でつくられた」と語る。卒業後に進んだ駒沢大学でも、準硬式野球部に入り、日々白球を追った。

 根っからの野球人だが、すぐに野球を仕事にしたわけではなかった。

 大学卒業後、...

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