
2012年に行った公演で熱演する干溝歌舞伎保存会=魚沼市干溝
魚沼市民でつくる「干溝(ひみぞ)歌舞伎保存会」が来年4月、12年ぶりとなる公演を市内で行う。感染禍などで活動を休止していたが、地元で100歳を超えた長寿者を祝おうと、再始動した。保存会は「公演を大成功に収め、干溝歌舞伎を若い人につないで残していきたい」と意欲を見せている。
魚沼市干溝地区では江戸末期から、住民による歌舞伎が盛んで、特別な祝い事の時に歌舞伎が奉納されてきた。しかし戦後は、後継者不足のために開催が途切れていた。2003年に地区の100歳の長寿者を祝うため、住民有志が半世紀ぶりに復活させた。以降、毎年公演を開催し、14年には「全国地芝居サミットin魚沼」の大イベントを成功させた。
保存会はその後、...
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