水防工法の訓練に取り組む消防団員たち=村上市の荒川河川敷
水防工法の訓練に取り組む消防団員たち=村上市の荒川河川敷

 出水期に備えた水防訓練が、村上市の荒川河川敷で行われた。村上、胎内両市と関川村の消防団員ら約360人が参加し、万一の事態を想定した作業の手順を確認した。

 荒川流域の自治体や国、県などでつくる「荒川水防連絡会」が6月中旬に主催。荒川水系は2022年8月の県北豪雨で村上市、関川村に浸水被害をもたらした。

 参加者は堤防の越水や漏水に備え、土のうやシートなどを使った4種類の工法を実践。堤防から漏れ出た水をため、被害拡大を防ぐ「月の輪工」では、土のうを半円形に並べて積み上げる作業を、声をかけ合いながら分担して進めた。

 県村上地域振興局地域整備部の松本剛英副部長は「水防技術の手順を一つ一つ確認しながら安...

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