視覚障害のある男性が中越沖地震の被災体験を語った講演会=柏崎市豊町3
視覚障害のある男性が中越沖地震の被災体験を語った講演会=柏崎市豊町3

 視覚障害のある男性が2007年の中越沖地震での体験を語る講演会が、柏崎市豊町3の市総合福祉センターで行われた。道路の陥没が起こる中、高齢の母親の助けを借りて避難所まで向かった体験を話した。

 7月16日で中越沖地震から18年を迎えるのを前に、防災士チーム柏崎が6月中旬に開き、約20人が参加した。視覚障害のある小川孝幸さん(62)=柏崎市三和町=が講師を務めた。

 発災時に小川さんは実家のある十日町市におり、母親と柏崎市の自宅に戻った。飲み水の確保のため、自宅近くに設けられた避難所に、母親と共に徒歩で向かった。「道路が亀裂していたり、点字ブロックが壊れていたりして、大変だった」と振り返った。

 能登...

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