妙高市関山の関山神社で19日、伝統の「火祭り」が始まった。地元の若者が山伏(やまぶし)の武術を受け継ぐ「仮山伏演武(かりやまぶしえんぶ)」を披露。なぎなたなどを勇ましく振るい、訪れた観客を魅了した。

 仮山伏演武は、戦国時代に妙高山で修行していた山伏が、麓の関山神社を守るために考案した武術が起源とされる。400年以上継承され、県の無形民俗文化財に指定されている。

関山神社の火祭りで披露された仮山伏演武=19日、妙高市関山

 氏子ら6人が2人一組で行うが、近年は担い手の確保に苦戦。人数を減らしたり、OBの代役を立てたりしていたが、今年は新たに地元の若者が1人加わり、伝統の演武をつないだ。

 境内では...

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