
新潟市の2024年度のふるさと納税の収支が、08年度の制度開始以降、初めて「黒字」となる見通しだ。寄付受け入れ額から市税流出分などを差し引いた実質収益は約3637万円の見込み=グラフ参照=。近年のコメの品薄や価格高騰で、返礼品のコメの引き合いが増えたのを反映した形だ。ただ25年度はコメの十分な在庫が確保できなくなっており、市はふるさと納税全体の収支が悪化する可能性が高いとみている。
ふるさと納税は、人口の多い都市部の住民が他の自治体に寄付することで、居住自治体の税収を減らす傾向があるとされる。
新潟市では近年、ふるさと納税の浸透に伴い、寄付受け入れ額が急増している。ただ、市民が他の自治体に寄...
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