防災のため県が進める阿賀野川整備計画と並行し、阿賀町は、浸水想定区域に入る町内4地区で住民の集団移転を選択肢とした調査に乗り出す。国の防災集団移転促進事業として行うことを視野に入れる。8月にも住民への説明会やアンケートなどを始める。

 対象とするのは町内4地区32世帯。影響を考慮し、町は具体的な地区名を公表していない。県によると、事前防災として集団移転が実施されれば県内初。

 県が2011年7月の新潟・福島豪雨を受けて策定した整備計画は、県が管理する福島県境から五泉市馬下までの約60キロ区間、27地区が対象=地図参照=。おおむね30年に1回程度発生する同規模の洪水への対応を目指す。24年度までに...

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