
作品制作などのために購入した古民家で展望を語る伴野智さん=佐渡市両津湊
好きな都市、心地が良い街を行き来しながら暮らす-。そんな新しい移住の形が生まれている。都市と地方、あるいは地方と地方それぞれに拠点を持つ「2拠点居住」だ。佐渡市は民間企業と手を組み、こうした関係人口を育てようとしている。年間の一定期間を佐渡で過ごし、働き、楽しむ人たちがいる。「半分佐渡もん」とでも呼びたくなるような暮らしぶりを垣間見た。
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港に降り立つと広がる「ノスタルジック」な土産物売り場。両津の商店街には「哀愁」を感じ、加茂湖湖畔の静けさに心がほぐれる。「佐渡はどこを切り取っても絵になる。こんな場所、他にない」。映像の仕事に携わって30年がたつ伴野智(ばんの・さと...
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