絵本が並ぶ部屋で、木のおもちゃで遊ぶ親子連れら=魚沼市須原
絵本が並ぶ部屋で、木のおもちゃで遊ぶ親子連れら=魚沼市須原

 森に囲まれた魚沼市須原の私設図書館「絵本の家ゆきぼうし」が、8月で開館30周年を迎えた。自然と絵本に触れ合いながら、子どもたちに心身とも健やかに成長してほしい-。新潟市から移住した教育者の夫妻が開館し、現在はその思いを引き継いだボランティアスタッフが運営している。スタッフは「子どもたちや子育て中の親たちの憩いの場として、これからも続けていきたい」と話している。

 ゆきぼうしは1995年8月、いずれも元教員の大塚中(あたる)さん(故人)、千恵さん(83)夫妻が建設費のカンパや絵本の寄付も受けて開館した。山荘風の3階建ての建物に、絵本や児童書など約9800冊が並ぶ。

 建物の裏手に「フーのきの森」が広がる。小道が...

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