
女子陸上界のレジェンドでトラックの女王と呼ばれた福士加代子さん(43)がこの夏、新潟市中央区を訪れました。写真映えするスポットなどを巡りながら「新潟島」でランニングを楽しむイベント。記者も参加し、福士さんや健脚自慢のランナーたちとマラソン談義をしながら交流を深めました。イベントの様子をリポートします!(デジタル報道センター・古川俊一)
ふくし・かよこ 青森県出身。2002年に3000メートルと5000メートルで当時の日本新記録をマーク。1万メートルでも日本選手権6連覇を果たすなど「トラックの女王」と呼ばれ、長く日本の女子長距離界をけん引した。五輪は2004年アテネから北京、ロンドンと3大会連続でトラック種目に出場した。16年リオデジャネイロ五輪ではマラソンを走り14位。13年世界選手権のマラソンでは3位。22年に第一線を退く。著書「福士加代子」(いろは出版)
イベントを企画したのは福士さんの現役時代から親交がある村山麻衣子さん(43)=燕市出身=。村山さんは現在、新潟市を拠点に市民向けにランニング教室などを企画・運営しています。高校卒業後、実業団の陸上部に所属。「Qちゃん」こと高橋尚子さんを育てた故小出義雄監督の指導も受けました。
村山さんと福士さんは現役時代から親交を深め、合同で合宿をしたり、一緒に食事で出かけたりした親友です。村山さんの「新潟の中心部をみんなで楽しく走るイベントを開き、まちを活気づけたい」との思いに福士さんが応え、今回のイベントが実現しました。

さらに、小出監督の門下生の一人で2009年東京マラソン女子の部で優勝した那須川瑞穂さんも駆けつけました。

私も村山さんのご厚意で参加させていただくことになったのですが、福士さんは五輪3大会連続出場を果たしたレジェンド。「どのくらいのスピードで走るのだろう」「ついていけるのだろうか…」と、若干の不安を抱えたままイベント当日を迎えました。
福士さんの笑顔でリラックス
8月31日午前7時、新潟市中央区の西海岸公園。...
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