新津南高校で生徒たちに拉致問題の早期解決を訴える蓮池薫さん=17日、新潟市秋葉区
新津南高校で生徒たちに拉致問題の早期解決を訴える蓮池薫さん=17日、新潟市秋葉区

 2002年9月の第1回日朝首脳会談から17日で23年となった。会談で北朝鮮が日本人の拉致を認め謝罪。翌月に柏崎市の蓮池薫さん(67)や佐渡市の曽我ひとみさん(66)ら被害者5人が帰国したが、それ以降一人も救出できていない。被害者や家族の高齢化は進む。蓮池さんと曽我さんは「できることは何でもやる」と活動の幅を広げ、必死の訴えを続ける。

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 第1回会談は当時の小泉純一郎首相が訪朝し、北朝鮮の金正日総書記と国交正常化交渉の再開などを記した日朝平壌宣言に調印。04年5月の第2回会談後は首脳会談は行われず、政府認定拉致被害者17人のうち、帰国したのは5人だけだ。

新津南高校で生徒たちに拉致問題の早期解決を訴える蓮池薫さん=17日、新潟市秋葉区

 「親世代がいなくなり、...

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