スノーピークの新たな代表取締役社長に就く水口貴文氏(左)と、代表取締役会長となる山井太氏=30日、東京都内
スノーピークの新たな代表取締役社長に就く水口貴文氏(左)と、代表取締役会長となる山井太氏=30日、東京都内

 アウトドア製品企画販売のスノーピーク(三条市)は30日、新たな代表取締役社長に、スターバックスコーヒージャパン(東京)前代表取締役最高経営責任者(CEO)でスノーピーク取締役顧問の水口貴文氏(58)が就任すると発表した。山井太(とおる)代表取締役社長(65)は代表取締役会長に就く。いずれも10月1日付。30日に東京都内で開いた記者会見で山井氏は、2027年末から28年3月に再上場する考えを示した。

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 スノーピークは東京証券取引所プライム市場に上場していたが、新型コロナウイルス禍のキャンプブームが落ち着き売り上げが減少。米投資ファンドのベインキャピタルと組んだ経営陣による自社買収(MBO企業の経営陣による自社買収を意味する「Management Buyout(マネジメント・バイアウト)」の略語。経営陣が自社の株式を買い取り非上場企業にすることで、敵対的な買収を防げるほか、株価に左右されず自由度の高い経営ができる。一方で、株主からの監視機能がなくなり、経営が不透明になる懸念もある。)を実施し、24年7月に上場廃止となった。

 記者会見で山井氏は、MBO後は経費削減などの取り組みで業績が回復しているとし「成長軌道に戻る基盤が整った」と説明。再上場について...

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