インタビューに答える北越メタルの新社長・加納愛仁氏
インタビューに答える北越メタルの新社長・加納愛仁氏

 「異形棒鋼」と呼ばれる建設用の鉄筋を主力とする北越メタル(長岡市)の新社長に6月、筆頭株主のトピー工業(東京)出身の加納愛仁氏(59)が就任した。建設業界の人手不足などによる工事の受注減を受け、鋼材市場の需要は低迷している。厳しい業況の中、成長戦略をどう描くのか。現状と展望を聞いた。

(報道部・土田潤)

-電気炉業界の業況をどう見ますか。

 「建設業界は働き方改革や猛暑の影響で稼働時間が短くなっている。業界団体は、2025年度の鉄筋用小形棒鋼の国内向け出荷量は588万トンと初めて600万トンを割ると予想している。非常に厳しい状況で、大変革期に入ったとの認識だ」

-一方で好材料としては、...

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