全国の国立大病院の2025年度決算の経常損益赤字額が、過去最大になる見通しであることが分かった。24年度決算の赤字額286億円を上回り、400億円を超える可能性がある。国立大学病院長会議が3日発表した。物価高や人件費の上昇が響き、国が診療の対価として2年に1度定める診療報酬で経費を賄いきれないとしている。

 国立大病院は地域の高度医療を担い、地方で活躍する医師らの育成も支えており、赤字が続けば各地の医療提供体制に影響が及ぶ恐れがある。同会議は、...

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