島津製作所の創業当時の社屋外観=1895年ごろ、京都市内で撮影
 島津製作所の創業当時の社屋外観=1895年ごろ、京都市内で撮影
 島津製作所が1911年に医療機関へ納入した医療用エックス線装置
 島津製作所の本社外観=京都市中京区
 食品や医薬品の成分分析ができる「一体型高速液体クロマトグラフ」

 創業150年のエックス線装置のパイオニアで分析・計測機器大手。1875年、島津源蔵が京都で小中学校の理科授業向けに蒸留器などを製造したのが始まり。(共同通信社=増井杏菜記者)

 1877年、理科教育への関心を高めるため、民間初の有人軽気球の飛行に成功。当初は科学技術を紹介する雑誌を創刊したり、学校教育に必要な科学標本も手がけたりした。

 ドイツのレントゲン博士のエックス線発見から間もなく、エックス線写真の撮影に成功。1909年には、日本初の医療用エックス線装置を生み出した。その後は、新装置開発だけでなく、技術者育成にも努めている。

 戦後は空襲被害にあった医療機関の要望を受け、エックス線装置の生産...

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