「トビシマ製作所」で働くベトナム人のグエン・マイン・ハーさん=10月、愛知県飛島村
 「トビシマ製作所」で日本人と協力して働くベトナム人技能実習生(左)=10月、愛知県飛島村
 ブロッコリーの出荷作業をする外国人労働者=10月、北海道浦幌町

 日本に住む外国人が急増している。国の研究機関の推計では、2070年に外国人が総人口の10・8%を占めるようになる見通しだ。こうした中、住民基本台帳のデータから全国の自治体の外国人住民比率を計算したところ、27市区町村では今年1月時点で既に10%を超えていたことが分かった。比率トップは北海道占冠村の36・6%だ。

 全国レベルでの1割社会の到来時期は2070年から早まる可能性も出ている。「外国人1割社会」では、いったいどんな生活が待っているのか。未来を先取りした地域を歩いてみた。(共同通信=渋谷菜七、鈴木快生、大根怜)

 ▽急増に戸惑いも

 伊勢湾を望む人口4713人の愛知県飛島村。今年1月時点で人...

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