
名古屋工業大大学院教授の秀島栄三さん
研究室の学生がルーマニアから帰ってきた。彼女が在籍するコースでは修士課程で3カ月程度の留学を勧めている。工学系なので研究所や研究室に在籍し、自分の専門と違う技術を体得することを主目的としている。
文部科学省は「トビタテ!留学JAPAN」という事業で日本人学生の留学を支援している。ところが応募がとても少ないというニュースを見かけたことがある。国も大学も応援しているが当の本人たちに留学する気があまりないという現状がある。最近では円安や物価の高騰で経済的にも条件が厳しくなっている。
そこで改めて「なぜ留学するか」を考える。
言語習得、海外体験が目的であれば欧米でなくてもいい。実際に台湾やシンガポー...
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