
ガザ中部デールバラハの市場を歩くパレスチナ人=9月(共同)
イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘は開始から2年が経過した。イスラエル軍の攻撃で破壊と飢餓が広がるパレスチナ自治区ガザでは、死は特別な出来事ではなくなった。当局によると、報道関係者の犠牲は250人を超えた。死がありふれ、恐怖心が薄れていく現実がある。共同通信ガザ通信員が手記を寄せ、相次ぐ記者の死で使命感が増し、報道を続ける原動力にもなっていると、心情を語った。
▽死が日常
イスラエル軍の爆撃や無人機の音が常にどこかから聞こえてくる。ガザでは、死が日常になった。燃え広がる炎、泣き叫ぶ市民。私は無力感に襲われる。
7月、南部ハンユニスの避難民テント。取材していた私のすぐそばに無人機攻撃があっ...
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