
衆院定数削減法案のハードル
与党が提出した衆院議員定数削減法案は審議入りを前に立ち往生し、日本維新の会は焦りを募らせている。野党の同意が得られる見通しはなく、2025年度補正予算成立を最優先とする自民党の腰も重い。法案の扱いを決める衆院議院運営委員会の構成は与野党が拮抗しており、審議入りの壁として立ちはだかる。
▽遅延行為
「定数削減法案の『つるし』をおろし、審議に入るようにお願いする」。維新の中司宏幹事長は9日、自民党本部を訪れ、鈴木俊一幹事長に訴えた。維新側の要望で開かれた会談だったが、妙案は得られなかった。自民重鎮は「求める相手が違う。説得しなければいけないのは野党ではないか」と首をかしげた。
「つるし」は国会用...
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