J1第35節の新潟-神戸、多くのサポーターが駆けつけた=10月26日、ビッグスワン

 J1アルビレックス新潟の来季のJ2降格が、20クラブ中最速で決まった。独自のサッカースタイルは輝きを失い、色あせた。なぜ新潟の2度目のJ1挑戦は3年で幕を閉じたのか。背景に迫った。(5回続きの5)

【関連記事】
J2降格決定後の試合を終え、選手・監督は何を語ったか

 限られた予算の中でJ1定着を目指していた新潟だが、来季のJ2降格が現実味を帯びると方針を転換し、夏に補強へ踏み切った。

 それだけ、経営面でもJ1に残る意味は大きかった。中野幸夫社長はJ2降格決定後、「一番大きなインパクトは、やはり配分金が違う」と話した。

 2025年のJリーグ均等配分金は、J1が2億5千万円、J2が1億円だった。前回J2に降格1年目に1億3千万円が支給された「降格救済金」は既に廃止されている。中野社長は...

残り1133文字(全文:1476文字)