内装職人としての自負や業界について語る轡田和義さん=新潟市江南区
内装職人としての自負や業界について語る轡田和義さん=新潟市江南区

 工業などの各分野で卓越した技能を持つ人を表彰する2025年度の「現代の名工」に、新潟県からは3人が選出された。新潟市から選ばれた江南区の内装職人、轡田和義さん(72)の横顔を紹介する。

 内装は住宅の壁紙や床材などを張る仕事で、壁紙の継ぎ目に隙間ができないようにするなど職人としての繊細さが求められる。「仕事を受ける以上、きれいに仕上げることは当然」と轡田さんはプロとしての誇りをのぞかせる。

 新潟市出身。旧市立工業高校の電気科を卒業後、神奈川県で電機メーカーに5年勤めた。長男だったことから地元に戻り、先に内装の仕事を始めていた高校時代の同級生の誘いで1970年代に転身。親方の下で1年学んだ後に...

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