京都弁護士会が企画した支部地域の弁護士を訪ねるツアーで、学生らに語りかける平林美沙子弁護士(奥右)=3月、京都府京丹後市
 京都弁護士会が企画した支部地域の弁護士を訪ねるツアーで、学生らに語りかける平林美沙子弁護士(奥右)=3月、京都府京丹後市
 京都弁護士会が企画した、法曹界を目指す学生らが支部地域の弁護士を訪ねるツアー=3月、京都府宮津市
 法曹界を目指す学生らを対象にしたツアーで、地方での弁護士活動について話す平林美沙子弁護士=3月、京都府京丹後市
 取材に応じる竹山真美弁護士

 地方で女性弁護士が不足している実態が明らかになった。性被害や離婚問題などでは、女性でなければ駄目という依頼者も珍しくなく、遠方の女性弁護士に依頼するケースも。日弁連は、女性の事務所開業を支援する取り組みも始めたが、抜本的解決は容易ではない。識者は、女性が相談しにくい現状を「重大な人権問題だ」と指摘する。

 ▽2時間

 「女性の方をお願いします」。鹿児島県南部に住む30代の女性は、産後の育児で夫の親族から責められ、離婚を巡って弁護士を探し家庭問題の相談窓口を尋ねた。居住する鹿児島地裁知覧支部管内には女性弁護士がゼロ。最終的に県北部の竹山真美弁護士(43)を紹介された。車で片道2時間かかるが「同性の...

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