父で師匠の元大関貴ノ花との思い出を語る貴乃花さん=9月下旬撮影
父で師匠の元大関貴ノ花との思い出を語る貴乃花さん=9月下旬撮影
自らの人生観などに言及する貴乃花さん=9月下旬撮影
笑顔で近況を述べる貴乃花さん=9月下旬撮影
1988年4月、初めて番付表に載ったしこ名を確かめる貴花田(当時、右)と若花田。中央は父で師匠の藤島親方(当時)=東京都中野区の藤島部屋
1989年9月の秋場所で17歳の貴花田(左)は幕下優勝を果たし、父で師匠の藤島親方(当時)にねぎらわれる=両国国技館
2003年1月、引退の記者会見に臨む横綱貴乃花(右)、父で師匠の二子山親方=両国国技館

 大相撲史上に残る人気力士でもあった二子山親方(元大関貴ノ花)は2005年5月に55歳で死去した。別れから20年が過ぎ、今年8月に53歳となった貴乃花光司さんは父でもある師匠の尊さを改めてかみしめている。(共同通信=田井弘幸、竹内元)

 ▽「帰る場所がない。闘うしかなかった」

 「年を取ってくると、父親のありがたみがよく分かる。教えてもらったことはたくさんあるし、今になって分かることもある。そう考えると、人間は死ぬまで未熟なんだと思う。自分が賢くて堅実で立派だなんて思っていたら大間違い。横綱も一緒で『俺が横綱だ』なんて構えていたら、相撲なんか勝てないから」

 大関貴ノ花の次男として生まれ、中学卒業の...

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