
自分の作った作品を得意げに見せる子どもたち=7月、ヨルダン川西岸ファラ(共同)
ヨルダン川西岸ファラでこの夏、パレスチナ人の子どもを支援する非政府組織(NGO)を取材した。エルサレムから車で3時間ほどの道中、イスラエル軍のゲートや検問所をたくさん見かけた。パレスチナ人たちはゲートの先にある病院や買い物に行くのも時間や手間がかかる。生活のあらゆる面に支配や監視が及んでいる。
イスラエル軍は西岸を占領し、ユダヤ人入植地が拡大している。アラビア語が黒く塗りつぶされている道路標識もあった。美しい風景とは裏腹に、重苦しい空気を感じた。
訪れたのは1990年代までパレスチナ人収容所として使われ、イスラエル当局による人権侵害行為があったとされる施設。苦い記憶がある場所を改築して子ども...
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