25日午後6時1分ごろ、熊本県産山村で震度5強の地震があった。気象庁によると、震源地は熊本県阿蘇地方で、震源の深さは9キロ。地震の規模はマグニチュード(M)5・8だった。同県阿蘇市と大分県竹田市でも震度5弱を観測した。その後も地震が続いた。津波の心配はない。産山村や地元消防によると、村内の県道で落石があり、通行中の車両に接触したが、けが人の情報はない。

 気象庁は記者会見し、1週間ほどは同程度の揺れに注意するよう呼びかけた。過去の事例から、さらに強い揺れをもたらす地震が発生する可能性もあるとしている。

 福岡管区気象台によると、熊本県内で震度5強以上を観測したのは2019年1月以来。熊本県は災害警戒本部を設置した。人的被害などの情報収集に当たる。

 大分県によると、県内で人的被害は確認されていない。

 高市早苗首相は「早急に被害状況を把握し、国民に知らせるよう指示した」と官邸で記者団に述べた。政府は、首相官邸の危機管理センターに官邸連絡室を設置した。

 JR九州によると、九州新幹線は通常通り運転している。

 九州電力によると、鹿児島県薩摩川内市の川内原発と、佐賀県玄海町の玄海原発に異常は確認されていない。 

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