外気からの放射性物質の侵入を防ぐ対策が施され、屋内退避できる柏崎総合医療センター内の空間=16日、新潟県柏崎市
 外気からの放射性物質の侵入を防ぐ対策が施され、屋内退避できる柏崎総合医療センター内の空間=16日、新潟県柏崎市
 柏崎総合医療センター=16日、新潟県柏崎市
 柏崎刈羽原発事故時の避難路のイメージ

 東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)が来年1月に再稼働する見通しとなった。花角英世知事は23日、避難道路や屋内退避施設の整備促進などの進捗状況を共有するよう赤沢亮正経済産業相に要請した。住民の大きな懸念は事故時の避難対応。地元の医療現場では車両不足が見込まれるなど非常時の態勢が不安視される。豪雪や地震と事故が重なる複合災害も課題だ。

 「避難者を受け入れてくれる側とも足並みをそろえなければ行き詰まってしまう」。原発から約7キロに立地する柏崎総合医療センター(同県柏崎市)。相田浩病院長(61)は不安を口にする。

 同病院は重症者を含む入院患者約250人を抱え、1日に約650人が外来で訪れる。2021年度...

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