
インタビューに答える國分功一郎さん
東京電力福島第1原発事故から15年の今、避難をした方々の声がほとんど届いてこない。それが僕の実感です。その一人一人に大事な話がある。直接お会いして、伺いたいと思いました。
事前に準備をし、質問も考えました。でも実際には、僕はほとんどしゃべらずに話を聞いていました。それぐらい重みのある話で、僕の体が自然と「耳を傾ける」状態になったのだと思います。
原発事故は「破壊」とは全く性質の異なる「その土地に住めなくなる」という事態をつくり出しました。避難しなさいと言われ、「2、3日したら戻る」つもりが、戻りたくても戻れない。その苦しみをずっと抱えてこられた。新しい土地で暮らし、形は変わったかもしれないけ...
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